水環境における放射性物質の動態に関する観測・解析

脇山 義史
WAKIYAMA Yoshifumi


環境放射能研究所
准教授・博士(理学)


環境
食・農

    

夢:得られた知見を将来の備えに







自然科学・情報学系

専門分野
水文地形学

研究内容
 原子力発電所事故にともなって放出された放射性物質は陸上に沈着したあと、風雨のはたらきによって再移動します。放射線によるリスクを低減するためには、この再移動のプロセスを把握することが重要です。私はこれまで福島における水や土砂の移動にともなう放射性物質(おもに放射性セシウム)の動態について観測を行ってきました。現在はチェルノブイリ原発周辺での調査も実施しています。原発事故後の研究によって得られた知見をできるだけ多く積み重ね、将来の備えにできればと思います。







想定するパートナー
 地方自治体、研究機関

具体的な連携、事業化のイメージ
 環境放射能に関する共同観測、調査結果に基づく助言等

代表的な取組
 ・河川を通じた放射性物質の移行に関する観測・解析
 ・土壌侵食にともなう放射性物質の再移動に関する観測・解析
 ・ため池貯留水における放射性セシウム動態に関する観測・解析

代表的な成果(全ての業績リストはコチラ(教員・研究者情報検索)
 Wakiyama et al. 2019. Land use types control solid wash-off rate and entrainment coefficient of Fukushima-derived 137Cs, and their time dependence, Journal of Environmental Radioactivity, 210, 105990.
 Wakiyama et al. 2017. Behavior of 137Cs in ponds in the vicinity of the Fukushima Dai-ichi nuclear power plant, Journal of Environmental Radioactivity, 178-179, 367-376.