環境を守ることが得になる社会の仕組みを考えます

沼田 大輔
Numata Daisuke


経済経営学類
教授・博士(経済学)


環境
防災・都市計画 地域・産業振興

    研究室 URL:https://daisukenumata.com/

  夢:みんなが自ら環境にやさしい行動をする社会を実現したい







経済・経営学系

専門分野
 環境経済学、循環経済論

研究内容
 主な関心は、廃棄物・ごみの3R(減量・再利用・リサイクル)を促す社会の仕組みです。例えば、小売店に使用済みのペットボトルを持っていけばポイントをもらえる、ごみ袋・レジ袋の使用枚数に応じて料金を払うといった取組です。デポジット制度と呼ばれる仕組み(使用後の空き容器等を所定の場所に持っていくと、購入時に余分に払った額相当を返してもらえる)について、様々に研究してきました。
 また、福島県でごみの排出量が多い傾向が見られることを、いかに克服しうるかについても関心を持ち、学生と様々に取り組んでいます。最近は、マイボトルを使いやすい社会のあり方についても考えています。
 これらのあり方を、高齢化の進行、地方の過疎化などを踏まえつつ、理論的・実証的・制度的に、経済学の立場から探っています。

想定するパートナー
 廃棄物・ごみに関心のある方々、地方自治体、民間企業、NPO

具体的な連携、事業化のイメージ
 皆さんの廃棄物・ごみの現状把握、ごみの3Rをどう進めるかなどの具体的な方策を考え、その効果を検証します。

代表的な取組
 リフィルふくしまの立ち上げ・運営によるマイボトル利用促進施策の検討(2022年度-)
 福島県会津若松市の環境フェスティバル実行委員会に関わる9団体への学生による取材・発表(2021年度)
 福島県福島市におけるオリンピックを起点としたごみ削減の検討(2019-2021年度)
 福島県会津美里町における可燃ごみ削減・リサイクル増加の方策の検討(2016-2018年度 会津美里町調査研究助成金)
 福島大学生協における使用済み弁当容器の回収方策の検討(2009-2017年度)
 福島県におけるびんリユースの取組の検討(2010-2015年度 福島県容器リユース推進協議会)

代表的な成果(全ての業績リストはコチラ(教員・研究者情報検索)
 ・沼田大輔・松本千穂(2022)「近隣自治体のごみ有料化が合意形成に与える影響~会津美里町住民へのごみに関するモニター
  調査をもとに~」『環境科学会誌』第35巻第6号、pp.377-387
 ・沼田大輔 (2020)「ごみワースト福島からの脱却のヒント」福島県中小企業家同友会、第29期、同友会大学
 ・沼田大輔 (2018)「ふくしまでのオリンピックにおけるエコなレガシーの提案」平成30年度福島大学研究・地域連携成果報告会
 ・沼田大輔 (2018)「高齢化が可燃ごみの組成に及ぼす影響についての予備的検討 ―福島県会津美里町における可燃ごみの
  組成調査をもとに―」 第29回廃棄物資源循環学会研究発表会講演論文集 pp.3-4
 ・沼田大輔 (2018)「ペットボトルの店頭回収の日瑞比較」『環境科学会誌』第31巻第4号、pp.187-196
 ・沼田大輔 (2017)「福島大学における弁当容器デポジット制度の評価」 第28回廃棄物資源循環学会研究発表会講演論文集、
  pp.17-18
 ・沼田大輔 (2014)『デポジッ卜制度の環境経済学-循環型社会の実現に向けて-』勁草書房
 ・沼田大輔 (2013)「自治体・行政におけるびんリユースの取組の検討」 月刊誌 『公営企業』 2013年11月号、pp.2-13