保育場面の事象に対する質的な分析

保木井 啓史
HOKII Takafumi


人間発達文化学類
准教授・博士(教育学)


教育・学習支援
人材育成

夢:福島県の保育の質の向上







教育学系

専門分野
 幼児教育学

研究内容
 2つの研究のテーマで、保育の複雑さ・奥深さを描き出すことを目指しています。第1は、幼稚園・保育所など保育施設での、保育者の意図の裏をかくような子どものしたたかさ、第2は、保育の質の重要な一要素である保育者の専門性です。 第1のテーマでは、特徴の異なる複数の幼稚園における、朝の会や話し合いなどの集まり場面で子どもが創り出す行動の意味を、アメリカの社会学者であるW.コルサロの解釈的再生産の理論にもとづいて分析しています。第2のテーマでは、これまでに、忙しい朝の時間帯で発揮される保育者の専門性、園内研修の中での保育者の思考などを検討してきました。 (研究内容の多少詳しい紹介を、「福大ラボ訪問vol.19」で紹介しています↓)
http://gakujyutu.net.fukushima-u.ac.jp/016_labo/019_labo.html

想定するパートナー
 保育所・幼稚園・認定こども園などの保育施設、自治体の幼児教育・保育担当部署

具体的な連携、事業化のイメージ
・保育施設での園内研修のコーディネート
・保育施設が実践提案などをする際の事例の分析とまとめのサポート
・幼児教育分野における、質的研究の研究デザインへの助言

代表的な取組
・2018年10月23日 福島市主任保育士研修会 講師「協働型園内研修の意義と実践」福島市保健福祉センター
・2021年6月29日 福島県保育協議会会津支部研修会 講師「保育について語り合う園内研修の技法」リモート会議システムにて実施

代表的な成果(全ての業績リストはコチラ(教員・研究者情報検索)
・保木井啓史・境愛一郎・濱名潔・中坪史典(2016)子ども理解のツールとしての複線径路・等至性モデル(TEM)の可能性.子ども学.萌文書林.4.170-189.
・保木井啓史(2020)幼稚園の集まり場面における子どもと保育者の相互行為の研究―アプロプリエーションの観点から―.子ども社会研究.26号.25-46