汚染地域の林業再生に向けた現状評価と対策の検討

ヨシェンコ ヴァシル
YOSCHENKO Vasyl


環境放射能研究所
教授・博士(生物学)


環境
地域・産業振興 食・農

    研究室 URL:http://www.ier.fukushima-u.ac.jp/index.html

夢:福島の人々の帰還と林業復興に向けて力になりたい







自然科学・情報学系

専門分野
 森林放射生態学(森林中での放射性核種動態と樹木種への放射線影響)

研究内容
 汚染地域における林業の現状と将来の見通しを評価するために様々な調査研究を実施しています。 森林生態系内の放射性セシウムの挙動と循環を調査し、樹木、葉、落葉等から形成される将来的な放射性セシウムレベルを数値的に予測します。主な林業種となる樹木における放射性セシウム含有量が安定化する傾向を明らかにしました。将来的に樹木内の放射性セシウム量は、根からの吸収量増加と心材部分への定着に伴い増加することも考えられます。今後は汚染地域で生育する木材を安全に活用できる対策を視野に入れて研究を進めていきたいと思います。





想定するパートナー
 林業関係者、地方自治体、研究機関等

具体的な連携、事業化のイメージ
 森林汚染の調査に関する共同研究や工業的手法の開発

代表的な取組
 JSPS:森林内放射性物質の長期的動態予測モデルを作成。
 SATREPS:森林中の放射性物質再拡散メカニズム解明のためのデータ収集。ドローンとGISによる調査方法開発。
 JAEA:第一原発近傍の放射性セシウム沈着の研究。
 その他:アカマツの若木に放射線による形態異常を確認。

代表的な成果(全ての業績リストはコチラ(教員・研究者情報検索)
 V.Yoschenko et al.Radioactive contaminated forests in Fukushima and Chernobyl.Journal of Forest Research,2018,23(1),3-14.
 V.Yoschenko et al.Radioactive and stable cesium isotope distributions and dynamics in Japanese cedar forests.Journal of Environmental Radioactivity,2018,186,134-144