福島に“ 里山と里海の経済”を広げます

林 薫平
HAYASHI Kumpei


食農学類
准教授・修士(農学)


食・農

    研究室 URL:https://researchmap.jp/kumpei.hayashi     

夢:魅力ある里山と里海を再生したい!







生物・農学系

専門分野
 農林資源経済論、漁業経済論

研究内容
 私は、福島県で地域資源を生かし、地域ごとの特徴ある食材と食文化を創出していくことにより、地域復興・地域活性化をしていこうと取り組んでいます。
 福島県では、昭和中期まで、クワの葉で蚕を飼育して生糸を作る「養蚕業」が盛んでした。養蚕業とともに、蚕が食べ残したクワの葉が好適な飼料となるので、牛や羊の飼育が広がりました。また、蚕が繭をつくって、サナギになり、これを飼料として鯉を飼育する養鯉業も広がりました。
 このように、地域ごとに固有の資源や環境条件から、それぞれの地域の農業や一次産業が重層的に発展し、また食文化が形成されてきた歴史があり、そこから多くのものを学ぶことができます。
 現在の福島県の条件のもとで、このような歴史に根ざしつつ、新たな形の農業や食材、食文化を生み出していきたいと考えています。


想定するパートナー
 農林業・水産業・畜産業・養蜂家・料理店

具体的な連携、事業化のイメージ
 里山と里海の魅力と活用について協議し企画する

代表的な取組
 沿岸地域でつくった菜種油・水産物や、阿武隈山地で育てた豚の肉や、里山の資源でつくったシイタケやブランド野菜等を、レストランやマルシェで調理して提供して、県内のネットワークを広げています。(ふくしまオーガニックフェスタ2015、インコントラ・ヒラヤマ研修会2016、郡山おうせワイナリーフェス2017、中合ツイン広場祭り2018など)

代表的な成果(全ての業績リストはコチラ(教員・研究者情報検索)
 「里山里海、森・海の連環、そして原発事故以後」『農業と経済』2013年7月 他
 https://ci.nii.ac.jp/nrid/9000018827784