幸福度指標が注目されている背景、地方自治体での運用・活用の現状について解説します
消費社会の変容と現状、課題と展望について解説します

小田 和正
ODA Kazumasa


行政政策学類
准教授・博士(経済学)


環境
健康・福祉

    

夢:自然や他者とコンヴィヴィアルに共生しうる社会や自己の在り方について、
  体系的な理論・思想を提出する









法・行政・社会学系

専門分野
 社会学史、社会学理論、経済社会学

研究内容
 主に社会学史、社会学理論について研究していますが、それ以外にも近年は、GDPの修正・補完を目指す国内外の環境指標・幸福度指標についての調査研究や、最新の消費社会論についての研究、資本支配に対抗する原理としてコモンズ(共有財)に着目する経済思想の研究なども行っています。
 大学教育以外のところでも、独立行政法人国際協力機構北海道国際センターのジェネラルオリエンテーション講師、地方自治体における幸福度指標の作成に関するアドヴァイザー、公開講座の講師などを担当することを通して、研究成果を社会に還元できるように努めています。

想定するパートナー
・環境指標や幸福度指標を導入している/導入を検討している自治体
・倫理的消費の普及に取り組んでいる企業や自治体

具体的な連携、事業化のイメージ
・環境指標や幸福度指標の作成や運用についてのアドヴァイス
・倫理的消費の普及に向けた調査研究

代表的な取組
・独立行政法人国際協力機構北海道国際センター、ジェネラルオリエンテーション講師(担当科目「日本経済史」*英語による講義含む)(2017年7月~2018年6月)
・「兵庫県のゆたかさ指標」の見直しに関する兵庫県庁のミーティングにアドヴァイザーとして参加.日本国内の地方自治体における幸福度調査の実施や幸福度指標作成の事例について説明(2022年1月5日、Zoomを用いたリモート会議)
・令和4年度北海道大学大学院経済学研究院・経済学院・経済学部 公開講座「資本主義を問い直す――経済思想の観点から」講師(担当講義題目「幸福とはなにか」)(2022年9月18日)

代表的な成果(全ての業績リストはコチラ(教員・研究者情報検索)
【著書】小田和正,【分担執筆】「〔第二章〕 供犠としてのショッピング――ダニエル・ミラーの人類学的消費理論」橋本努編『ロスト欲望社会――消費社会の倫理と文化はどこへ向かうのか』勁草書房,pp.69-91,2021年.
【論文】Tsutomu Hashimoto, Kazumasa Oda, and Yuan Qi, "On Well-being, Sustainability and Wealth Indices beyond GDP: A Guide Using Cross-country Comparisons of Japan, China, South Korea," Economic Studies, Hokkaido University, no.68, vol.1, pp.35-88, 2018.
【論文】小田和正,「Reiner Kellerの知識社会学的言説分析――社会学的知識分析の新たな展開に向けて」『社会学評論』,日本社会学会,第71巻4号,pp.688-703,2021年.
【調査報告書】橋本努・小田和正,「日本の地方自治体において環境およびその他のウェルビイング諸指標を政策に生かす方法についての研究」公益財団法人村田学術振興財団『Annual Report of the Murata Science Foundation』,no.36,pp.705-707,2022年.
【学会発表】Kazumasa Oda, "Gifts and Commons in Hitoshi Imamura," 2023The 2nd IVR Japan International Conference, Chiba (Chiba University), 2023, 18th in September.