農業者自らが実践できる水管理システムを提案します

申 文浩
SHIN Moono(シン・ムノ)


食農学類
教授・博士(生物資源工学)


食・農
防災・都市計画 環境

    研究室 URL:https://researchmap.jp/moono_shin/     

夢:福島から日本の次世代水管理システムを創る







生物・農学系

専門分野
 農業土木学(水資源利用学)
 水管理システムに関する調査研究

研究内容
 震災後、福島県の農業農村は担い手不足、耕地放棄地の増加などの全国的な課題が加速しており、日本の将来の姿でもあると言えます。少ない帰還者による営農再開が成功するためには、省力的なほ場管理、水管理システムの再構築が課題であり、福島の事例は日本の次世代水管理システムの一つのモデルになるかと思われます。土地改良区を中心とした日本の水管理システムは、世界の援助機関から評価され、発展途上国の参加型灌漑管理(Participatory Irrigation Management)のモデルとなっています。
 福島の事例から、農業者自らが実践できるほ場・水管理システムの知見の体系化を図り、国内外の地域づくりに貢献したいと思います。



想定するパートナー
 国、自治体、土地改良区、コンサルタント

具体的な連携、事業化のイメージ
 現地調査に基づく水管理システムに関する提言等

代表的な取組
 営農再開が期待される作付け制限地域を中心に農業用水中の放射性セシウムのモニタリングを実施。
 水稲試験栽培を通じて用水中の放射性セシウムの動態解明や玄米への影響分析。
 ICT を活用した用水中の放射性物質の見える化技術の開発。
 営農再開時の水管理システムの再構築に関する提言。

代表的な成果(全ての業績リストはコチラ(教員・研究者情報検索)
 Shin et al.(2019)Behavior of radiocesium in decontaminated paddy fields in Fukushima Prefecture, Japan, Paddy Water Environ.
 申ら(2018)被災地の農業用水の安全・安心へ向けたICT活用の取組み、農業農村工学会誌