有機金属化合物の簡便な合成法を提案します

猪俣 慎二
INOMATA Shinji


共生システム理工学類
教授・博士(理学)


ナノテク・材料
環境 ものづくり技術

    

 夢:ヒトや自然環境に配慮した化学合成反応の設計







自然科学・情報学系

専門分野
 無機化学、有機金属化学

研究内容
 典型金属を含む有機金属化合物は炭素-炭素結合をつくるための優れた試薬であることは言うまでもありません。通常、この手の反応はエーテル系溶媒を用いますが、テトラヒドロフランなどは、水と無限にまざり、化学処理中に環境中にもれだしたら、取り返しがつきません。そこで、エーテル系以外の溶媒で、有機金属化合物が扱えれば、そのような心配も少なくなります。すでに、私たちはエーテル系溶媒中で合成するのが一般的なナトリウムシクロペンタジエニドをメシチレン中で合成できることを、遷移金属ハロゲン化物との反応で確かめています。これをベースに環境に配慮した化学反応を設計します。

想定するパートナー
 化学関係のメーカーなど

具体的な連携、事業化のイメージ
 環境破壊を引き起こさないような化学合成の立案など

代表的な取組
   

代表的な成果(全ての業績リストはコチラ(教員・研究者情報検索)
 「ピリジン系配位子を持つウエルナー型錯体を用いるメタロセン(フェロセン、コバルトセン)の高収率・新規合成法の開発」、
 福島大学研究年報、2012.7.1