生物多様性を重視した取組み実現をサポートします

塘 忠顕
TSUTSUMI Tadaaki


共生システム理工学類
教授・博士(理学)


環境

    研究室 URL:http://www.sss.fukushima-u.ac.jp/~thrips-tsutsumi/

夢:豊かな自然の価値を知り、誇れる県民性を育てたい







生物・農学系

専門分野
 昆虫の比較発生学、地域の昆虫相保全

研究内容
 これまで県内の様々な場所で様々な人や主体と連携を図りながら、その地域の昆虫相を解明してきました。研究成果は自然観察用リーフレットやミニ図鑑として活用されています。また、地域で活動する市民団体による水環境保全活動の支援も行っています。国や自治体からの依頼で、河川やダム湖の管理、貴重な自然環境の管理・保全のためのサポートを調査や提言などの形で実施しています。東日本大震災以降は、生物多様性や貴重な昆虫の生息環境維持に配慮した復旧復興関連事業、再生可能エネルギー事業実施のためのサポートも、現地視察やアドバイスといった形で実施しています。




想定するパートナー
 国や自治体、環境関連NPO、地域で活動する市民団体

具体的な連携、事業化のイメージ
 昆虫相調査に基づく保全策等の提言、普及・啓蒙活動

代表的な取組
 県自然保護課、30名の昆虫分科会調査員と「福島県レッドリスト改訂調査」を実施。昆虫類189種を掲載した改訂版レッドリストを提案。
 南会津町、昭和村、南会津町の湿原を守る会などと「駒止湿原の昆虫・動物生息調査」を実施。湿原やブナ林の管理や保全方法を提言、防鹿柵設置の影響を検討。特定外来生物や不快害虫となっている節足動物の駆除活動や生態調査を自治体との共同研究という形で実施。

代表的な成果(全ての業績リストはコチラ(教員・研究者情報検索)
・「裏磐梯・猪苗代地域の環境学(塘忠顕編著)」(福島民報社、2016年)
・「アカハネバッタの福島県からの記録」(昆虫ニューシリーズ、21巻1号、2018年)
・「Thrips Partially Contribute to Pollination of an Orchid with Granular Pollinia」(Bulletin of the Ecological Society of America、100巻1号、2019年)
・「長瀬川の表磐梯地域の流域における底生動物相」(福島大学地域創造、31巻2号、2020年)
・「Carabid Beetle Assemblages (Coleoptera: Carabidae) in a Seminatural Grassland and the Adjacent Old Beech Forest in Northeast Japan」(Environmental Entomology、50巻1号、2021年)
・「裏磐梯地域のアザミウマ相」(福島大学地域創造、32巻2号、2021年)