原子力災害による精神的健康への影響評価と精神的健康の改善方略の開発
筒井 雄二
TSUTSUI Yuji 共生システム理工学類 教授・博士(心理学) |
夢:福島のお母さんと子どもたちが安心して暮らせるようにしたい
健康・運動・心理学系
専門分野
実験心理学・災害心理学・原子力災害が引き起こす心理的影響に関する研究
研究内容
私たちは2011年に発生した原発事故が福島県で生活している母子の心にどのような影響を与えたのかを明らかにするため、福島大学に災害心理研究所を設立しました(http://cpsd.sss.fukushima-u.ac.jp/)。研究所は、母子を対象に精神健康調査を続けており、精神健康被害の状況を評価するとともに、原発災害が人々の心に影響を与えるメカニズムを解析し、それに基づく心理学的ケアの方法を開発してきました。これまで私たちが培ってきた研究データや知識を共有し、皆さまが直面している問題の解決に尽力します。
想定するパートナー
行政組織、NPO など民間団体、学校等
具体的な連携、事業化のイメージ
精神健康調査、精神健康改善のための取り組みの提案
代表的な取組
・福島県児童家庭課と協力して「心の問診票」を開発し、震災から5年間、乳幼児の母子の精神健康調査を実施しました。
これらの取組の一部は、2020年9月20日に開館した「東日本大震災・原子力災害伝承館」に展示されています。
・福島県子育て支援課と協力し、市町村を対象に精神健康改善のための取り組みを実施し、幸福感や精神健康度が改善するなど、
科学的に効果を証明しました。
・私たちの調査データは福島県が策定する「ふくしま新生子ども夢プラン」にも利用されています。
これらの取組の一部は、2020年9月20日に開館した「東日本大震災・原子力災害伝承館」に展示されています。
・福島県子育て支援課と協力し、市町村を対象に精神健康改善のための取り組みを実施し、幸福感や精神健康度が改善するなど、
科学的に効果を証明しました。
・私たちの調査データは福島県が策定する「ふくしま新生子ども夢プラン」にも利用されています。
代表的な成果(全ての業績リストはコチラ(教員・研究者情報検索))
・原子力災害がどうして福島の子どもたちに心理的問題を引き起こすのか?(2016)
・原子力災害が引き起こす心理的影響―福島県が経験した原子力災害の5年間(2016)
・原子力災害が福島の子どもたちに与えた心理学的影響―発達心理学的研究がとらえた事実と今後の問題(2016)
・実験心理学―心理学の基礎知識(2010) ほか著書多数
・原子力災害が引き起こす心理的影響―福島県が経験した原子力災害の5年間(2016)
・原子力災害が福島の子どもたちに与えた心理学的影響―発達心理学的研究がとらえた事実と今後の問題(2016)
・実験心理学―心理学の基礎知識(2010) ほか著書多数